最近、遺伝子の研究と勉強にハマっています。
というのも自分の体の健康寿命や病気リスクなどを考慮した毎日を過ごしているのですが、遺伝子検査に関するプログラムや勉強会、セミナーや講演会などを率先して聞きにいくようになりました。
遺伝子という生まれ持った素質を可視化して知ることで自分はもちろん、家族がもつ病気リスクなどを客観的に知ることができ、毎日の美味しい食事や運動管理などを向上させてより充実させた毎日を過ごせるように取り組んでいこうと思っています。
そんな遺伝子検査の分野において、私がここ一ヶ月で片っ端から読みすすめたAmazonの遺伝子関係の書籍を今日は5つ紹介しようと思います。
例えば東京でも遺伝子検査キットを開発する業務も増えてきたようですが、地方でも例えば
札幌の遺伝子検査キットを業務用として卸している代理店なども増えているようで、これからの私たちの生活に「遺伝子に基づいた」毎日を過ごせるようになっていくかもしれませんね。
—-
1冊目:
—-
▼書籍名
好きになる分子生物学
▼著者名
萩原 清文 (著), 多田 富雄 (監修)
▼内容紹介
すごーくよくわかる、分子生物学の入門書。ユニークなイラストと堅苦しくない日常的な言葉を使った解説で、楽しく分子生物学を学ぶ。病気や遺伝子治療などについてもくわしく説明した。
すごーくよくわかる、分子生物学の入門書
酵素の働きから、DNA複製のしくみ、遺伝子治療まで。複雑な分子生物学の世界を、ユニークなイラストで明快に解説。
「息をとめると苦しいのはなぜ?」
「肥満ってどうしてなるの?」
「がんは遺伝するの?」
さまざまな生命現象を分子の視点で解き明かします
▼レビューその1
ひでっち
5つ星のうち5.0
すごく分かりやすいです
2013年6月4日
医学系の分子生物学の入門書としてかなりいいと思います。
医学部や理学部(医学系よりの)の学生さん、またMDの方で再度分子生物学を復習される先生方にお勧めです。
私も大学院に入学して再度復習するのに読ませていただき、大変効率的に復習及び恥ずかしながら知らなかったことの勉強に役立ちました。
▼レビューその2
第132条
5つ星のうち5.0
初めての学習には最適かも
2003年5月4日
なかなか理解しづらい分野を、イラストを用いて分かりやすく説明してあります。分子生物学の教科書は持っているけれど、読んでもなかなか理解できない、苦手意識があるという方にお勧めです。
一度学んだことのある方でも、知識の穴埋めにいいと思います。
色々と難しそうな本に挑戦する前に、まずは高校レベルの知識を持ってこれをよんで、それからCellやEssentialを読んでみると、以前より理解度が高まっている事が実感できると思います。
▼書籍タイトル・目次を見た・実際に読んだ感想
「好きになる分子生物学」と言うタイトルからしてわかりやいと思います。
科学の苦手な人はもちろん、理系卒ではないが科学に興味のある人なら思わず手に取りたくなります。
健康診断や人間ドックでの数値が気になりますが、遺伝子のことからガンのことまで面白く書かれています。
—-
2冊目:
—-
▼書籍名
ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝
▼著者名
J・クレイグ・ベンター (著), 野中香方子 (翻訳)
▼内容紹介
国際ヒトゲノム計画に孤軍切り込んでいくというクレイグ・ベンターの果敢な(そしてある意味、無遠慮な)挑戦は、当時から「政府対一企業」、「世界対個人」の競争として世間の注目を集めた。ベンターのバックには計算高いベンチャー企業がついていたため、金儲けのためにゲノム情報を独占しようとしていると非難され、また、独自の解読方法も、邪道で成功はおぼつかないと疑問視される。だが、ベンターは迅速に成果を上げ、政府系のプロジェクトを追い越していく。クリントン大統領仲介のもと、「ゲノム解読完了」を共同発表するかたちで公的チームとは一応の和解を見るが、その後もベンターへの執拗な攻撃は続く。
解読レースをテーマとする本はこれまでに数多く書かれているが、人物像も業績評価も、本によって人によって、ずいぶんと違うようだ。ベンターが本書を書いた理由のひとつはそこにある。実際は、そして真実はどうだったのか。これまで語られなかったすべてをベンターは明かしていく。
▼レビューその1
oliver
5つ星のうち5.0
とにかく読んでもらいたい
2009年4月12日
今やゲノム解読レースは遠い昔の話と思われるかもしれませんが、今もこのレースが過酷に続いていることは間違いありません。GWAS、1000ドルゲノムなど今後の行方を予測するためにも必読の書でしょう。
どうしてベンターがゲノム解読レースに勝ったのか?どうして日本は(先見の明があったにもかかわらず)ほとんど役に立てなかったのか?本書を読んで分かる様な気がします(ベンターは疲れた時にヨットクルーズに出かけていましたが、日本の研究者はどこに行ってリフレッシュしていたのでしょう?居酒屋?)。
この分野では米国に追従する日本ですが、その敵の巨大さ・傲慢さに改めて身震いします。
分子生物学に携る方に全員に、そうでない方にもどうか読んで欲しい。
▼レビューその2
Cassiopeia
5つ星のうち5.0
理知的であり野心的でもある超科学者
2009年5月6日
自伝と言うこともあり、一般読者(生化学系でない)も意識してか、純科学的な書籍ではなく、むしろ人文科学系の書籍と思って良い。
あまりにもエネルギッシュなキャラクター、そして生き様は、ステレオタイプで認識する日本人科学者のイメージとはかけ離れている。
良い意味で超野心的な人物であり、科学署というより、人生(生き方)を学べる書籍だと思った。
▼書籍タイトル・目次を見た・実際に読んだ感想
1990年ころから始まったヒトゲノム解読はテレビなどでも盛んに取り上げられていましたが、解読にはもっと時間がかかり、未来のことと思っていました。
今になれば遺伝子検査や遺伝子治療など当たり前のようになっています。
これからの医療に欠かせないヒトゲノム解読がどうか行われてきたのか、興味が尽きません。
—-
3冊目:
—-
▼書籍名
DVD&図解 見てわかるDNAのしくみ
▼著者名
JT生命誌研究館 (著), 工藤 光子 (著), 中村 桂子
▼内容紹介
大迫力映像を収録したDVD3枚付き
「不足も過剰もない機能の美。生命のありようがここに見える」
福岡伸一氏が絶賛!(『生物と無生物のあいだ』著者)
誰も見たことのない、躍動するDNA
「ダイナミックに動くDNAの姿を見せたい!」生命誌研究館スタッフの10年以上にわたる挑戦の結果、CGを駆使した大迫力の映像が誕生した。DNAは、体のどこにあり、どんな働きをしているのか。
専門家をも唸らせる機能美の極致
「動いているDNAのリアルな姿。岡崎フラグメントが作り出されるときの巧みすぎる繰り返し運動。RNAポリメラーゼのあまりの巨大さ。ここにはあらためて専門家をも瞠目させる機能美がある。それを見ることのできる、そして触れることのできる映像表現となしえたことに心から敬意を表したい。これこそ”生命誌”の到達点といえるのではないだろうか。」――福岡伸一(青山学院大学教授、『生物と無生物のあいだ』著者)
▼レビューその1
ondonpenguin
5つ星のうち5.0
生命科学に関心のある方全てに勧めたい必見映像。
2014年10月9日
本の部分は簡単な説明とメイキングで特に読む必要はない。とにかく、付属の、というか、本編のDVDが素晴らしい!DNAがタンパク質を作ったり、自己の複製を作ったり、変異したり・・・
って、何となく本を読んで分かったつもりになっていたけど、ああ、こういうことだったのか、と目から鱗の連続だ。特に、DNAの二重らせんを解きほぐしながら、一方通行のポリメラーゼによって、双方向の塩基の列が複製されていく様は、鳥肌が立つほど美しかった。これほどまでに複雑かつ精緻な機構が、どんな生物にも備わっているなんて、本当に奇跡としか思えない。
▼レビューその2
バイオ弁護士
5つ星のうち4.0
試みとしてはすばらしい
2013年1月18日
本を読んで、自分なりのイメージで「理解したつもり」にはなっていても、専門のコースを受講したことのないものにとって、大いなる不安があったが、少し安心した。「ゲノム」という用語の使い方とか(これは、別の方の指摘あり)、WC構造を提案したときのクリックが「若者」だったか、等、ちょっとひっかかる点もあるだろうが、このようなオーディオ・ビジュアルな教材で勉強できることに、多いに感謝したい。
続編と、アップデートをお願いしたいが、この価格で勉強させてもらったことには、工藤光子、中村圭子の両先生に敬意を表したい。
☆一つマイナスは、ボクのような超初心者向けに、もう1段低いところからの解説があれば、ということだけです。この本を読んで、ではなく観て、世界の見方がかわりました。でも、分子生物学の先生は、「どうやって、こんなことが分かったんだろう。」という疑問が、湧いてきますね。すごい。
▼書籍タイトル・目次を見た・実際に読んだ感想
文章だけでは表現しきれない部分はどうしてもあります。
特にDNAは限られた条件で撮影されるので、分かりやすい実写はむづかしいのかもしれません。
それをアニメーションCGで動くDNAが見れるというのはありがたいですね。
—-
4冊目:
—-
▼書籍名
遺伝子医療革命
▼著者名
フランシス・S・コリンズ (著), 矢野 真千子 (翻訳)
▼内容紹介
未来への鍵は、あなたの遺伝子が握っている
癌、心臓疾患、アルツハイマーなど、わたしたちを脅かすリスクについて事前に知ることができるとしたら……? 個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した治療や薬を処方する「パーソナルゲノム医療」時代はすぐ手の届くところまで来ている。世界を代表する科学者が遺伝医療の未来をユーモアたっぷりに解き明かす、希望にあふれたサイエンス書。
▼レビューその1
本日快晴なり
5つ星のうち5.0
現在の遺伝子医療の分析ツール
2016年5月12日
現在の、遺伝子医療について全体を見渡すために選択した。
少し古い本なので、内容が古くなっているかが心配だったが、著者の力量のためだと思うが、研究の流れの本質を掴んでおり、現在の流れと大きくずれている気がしなかった。最も、現在の流れは本質的な進展はなく末端の細事をビジネス化して、ごまかして出来るだけ儲けるのが主流ということもあるのだが。
おかげで、現在の遺伝子医療を検討する際に、当書籍内容を基準とすることにより、よい見通しを得ることが出来た。
▼レビューその2
neurologistsk
5つ星のうち5.0
革命と呼ぶべき潮流
2011年5月17日
この本は一般向けに書かれているが、まず読むべきは医師をはじめとする医療従事者、医療政策に携わっている人たちであろう.
今後の医療の方向性について第1線の研究者が主に米国の現状をもとに書いている.
著明な研究者だけあって話は簡潔で明瞭であるのはもとより、そのわかりやすさ取っ付きやすさは特筆ものである.
アメリカでは本人が望めば多くの疾患で遺伝子検査が利用され、いろいろな疾患への発生率などが計算され本人に知らされるという.
実際に各章の終わりにはインターネットのサイトがいろいろと紹介されており、アメリカ在住ならすぐに商業ベースの遺伝子診断を受ける手続きもできる構成になっている.
日本との大きな差にびっくりするばかりであるが、厚労省が推進すべきはメタボ健診などではなく、このようなテーラーメイド医療への取り組みであろう.規制ではなく推進が必要である.
非常に面白く示唆に富んだ本である.医療に関心のある方すべての人にお勧めである
▼書籍タイトル・目次を見た・実際に読んだ感想
遺伝子医療の最先端で、いくつもの遺伝性疾患の疾病遺伝子の発見に関わった実績を持つ医学博士「フランシス・S・コリンズ」。
彼が遺伝子のこと遺伝医療のことを一般の人にも分かるように的確に書いた科学書籍です。
—-
5冊目:
—-
▼書籍名
量子力学で生命の謎を解く
▼著者名
ジム・アル-カリーリ (著), Jim Al-Khalili (著), ジョンジョー・マクファデン (著), Johnjoe McFadden (著), 水谷 淳 (翻訳)
▼内容紹介
これが、21世紀の生命科学だ!
渡り鳥は、どのようにして目的地までの行き方を知るのか。
サケはなぜ3年間の航海を経て、生まれて場所にもどれるのか。
我々の意識はどのように生まれるのか。そして、生命の起源とは。
量子力学が明らかにする生命現象の畏るべき秘密。
▼レビューその1
はるひ野の風
5つ星のうち5.0
生物学・物理学・化学
2018年10月9日
現代の科学は,生物学・物理学・化学が本当に絡み合って成立していることが分かる本です。Life on the Edgeとは何かを考えながら読まれると感動することでしょう。
▼レビューその2
vivekatrek
5つ星のうち5.0
「量子もつれ」で長年の謎(知能のもつれ)が解けた!
2017年12月15日
私は今、67才。今から20年以上前に、企業の研究所でスパコンを使ってニューラルネットの画像認識の研究を進めていた。評価関数にトポロジーを用い、ニューラルネットは非線形振動子を用いて構築し、偏微分方程式を高次線形方程式で近似したものをスパコン上に構築した。VGA(640×480画素)相当の画面を用意して検討を進めると、正しい認識のためには「遠隔作用」(非局所化)が必要であるという結論が導かれた。プログラムに間違いがあるのかと思って何度修正しても同じ結論に至り、研究推進を中断せざるを得なかった。
それから数年後、視覚認識の心理学実験の不思議な論文を見た。そこでは、巧妙な視覚認識の実験が行われ、認識プロセス中に時間の逆転(未来事象が過去事象となるような脳内操作)が起こることが示されていた。それは「遠隔作用」に相当する作業が脳内で行われていることを示していた。しかし、その時は視覚認識の仕事から手が離れており、本来の業務である新規撮像素子と方式制御用新規LSIの開発にシフトしていた。
企業を退職してから大学等の臨時職員となり、室温動作の固体表面と分子の反応において、触媒の存在下で水素分子や酸素分子に現れる「量子トンネル効果」を制御する材料・デバイスの知的設計について、企業との共同研究を進めることが主な業務である。室温で「量子トンネル効果」が発現すると言う事は「量子もつれ」(非局所化)の効果も同時に生じている可能性がある。これまでは、その検討まではしていない。
本書には室温動作の生体における「量子トンネル効果」が酵素(=触媒)の存在によって発現する具体例が紹介されており、固体表面の量子ダイナミクスと同様であることに驚いた。
また、「量子もつれ」(非局所化)の説明を読む内に、長年の疑問が氷解し始めた。企業在職中にスパコンで画像認識を進めた時に得られた不思議な結論は、「量子もつれ」(非局所化)=「遠隔作用」が要求されていた訳で、逆に考えれば、ニューラルネット(計算機)の中で「量子もつれ」を実現できる可能性がある。
現在、様々に取り組まれている「量子コンピュータ」はロジャー・ペンローズの発想に連なる系で進められているように思うが、それらとは全く異なる新しいアプローチの可能性がある。
世の中では、電気自動車に向けたパラダイムシフトが起こりつつあるが、それが成功するかどうかは、電解液を用いるために発火の危険性が避けられないLiイオン電池をうまく全固体化できるかどうかだと思う。その時に必要なことは、「量子トンネル効果」と「量子もつれ効果」を安全に制御する知的設計である。
また、スタートレック・ヴォイジャーで登場したジェル型のバイオ神経回路(Bio-neural Circuitry)も「量子トンネル効果」と「量子もつれ効果」を制御する発想で実現するかも知れない。
▼書籍タイトル・目次を見た・実際に読んだ感想
量子生物学という言葉自体知りませんでした。
量子力学と言えば原子や電子、素粒子といった物の間に起こる物理理論なので、生命の解明とつながるとは奇想天外です。
「生命とは何か」は誰もが興味を持つ大きなテーマですが、解答への一歩になるのかもしれません。
遺伝子研究書籍のまとめと感想
私も遺伝子関連は最近勉強をはじめたばかりで、まだまだ専門家ではなないですが少しずつ理解を深めて取り組んでいけるように、気になった書籍や論文などを読みすすめていきたいと思っています。
まだまだこれから発展していく分野、学問ジャンルであるので、引き続き業界の権威や、これからの産業成長に期待していきたいところですね!
以上、最近ハマってる遺伝子研究書籍Amazonまとめと感想でした!
この記事へのコメントはありません。